大きな帆に風をはらんで優雅に湖面を滑る帆曳き船。
風情あるその雄姿も、現在ではトロール船にとって代わり、 ほとんど見ることが出来なくなりましたが、 かつては霞ヶ浦漁に欠かせない存在でした。
淡水に海水が混じりあう汽水の霞ヶ浦は、わかさぎや川えび、はぜなど の水産資源が豊富で、そのたくさん捕れた魚介類を保存を兼ねて 作られたのが佃煮です。
そういった、地柄を反映して明治三十七年に、マルダイという屋号で 創業を開始したのが小沼水産のはじまりです。